共同研究先であるポーランドの通信事業者と打ち合わせのため、彼らのヘッドクォーターを訪問。冒頭、若きCEOが会議室に来てくれてご挨拶。その後、共同研究者から研究の前に彼らの事業の紹介を受ける。
彼はら、全国の電力網に敷設された光回線を使った通信事業者で、アクセス系は自らは行っていない。元が電力系の基盤のため、リダンダントな経路を持つことで、高信頼性のトランクなサービスを全国に提供しているとのことだ。というわけで、大規模なエンタープライズや金融系などの専用線利用、携帯の基地局間通信などを主たる顧客としているようだ。
トランクは、当然のようにATMからIP,MPLSと広くサポートしているわけで、これらをWDMで運ぶのは、北欧と中国の企業の製品というわけだ。これって、日本でも同様な展開があったので、その背景や展開は判りやすい。
ひと昔前にタイムマシン経営的に、米国などでのトレンドを日本で展開するというビジスネパターンがあったけど、いまインターネット黎明期を走ってきた日本の企業が、これからインターネット環境が進む諸外国でノウハウを生かすチャンスはあるのだろうかとふと思った。
しかし、アクセス以外はポーダレスか進んだITインフラでは、なかなかそんな隙間はないのかもしれない。