朝から標準化の仕事でIEEE SA (Standard Association)のHQを訪問。IEEEのメインオフィスから2ブロックほど離れたビルに、SAのオフィスはある。ホテルからの無料シャトルで来たのだか、シャトルの運転手の娘さんが以前はIEEEに勤めていたとのこと。このエリアだと普通にIEEEという名前が通じる程度には、大きなビルと雇用があるようだ。
SAのオフィスには、約80名のスタッフが所属しているのだが、在宅勤務や出張やらで、常時オフィスに在籍しているのは、いつも半分くらいだそうだ。
ここでは、この80名のスタッフリソースで、膨大なIEEEの標準化に関わるバックオフィスやサポートを専門に行っている。実際の各種作業の多くは、標準化を実施するWorking Groupによって行われ、たとえばLAN/MANの標準化をする802などは、600人近い人々が活動しているが、その裏ではここのスタッフが運営から出版などのサービスを提供しているわけだ。
日本の電波系の標準化組織も、それなりの数のスタッフがいるけど、民間が進める標準化に対して、支援サービス提供をするという意識は感じ無いどころか、上から目線なとこが大きく違う気がする。
それにしても、何人かのSAのスタッフとは、顔見知りではあったけど、ちょうど昨年末に出版になったIEEE802.11aiのエディタ業務などをしてくれた人などにも会えて良かった。なんだかんだ話しをしていると、やはり802系、特に802.11のプレゼンスの大きさは凄くて、802.11の中でTGチェアをしていたというのは、それなりに評価されることが、短い挨拶でも感じた。
打ち合わせ後に、遅めのランチに行くときに、HQのビルによってIEEEのロゴの前で記念写真。食事後SAの事務所に戻り、UberでNYに移動する。
Uberの運転手の人が、スマホ二台を装備して、一台をUberアプリ、もう一台をGoogle Mapにして、使い分けている。なんで二台あるのと聞いたら、一台は急な経由地変更などのリクエストの時に検索したり、なんかの理由で不具合が出た時のバックアップにしているとのこと。
彼は、大学の時は専攻が宇宙工学だったそうで、その後は環境関係でMBAをとって、環境や教育の分野で仕事をしてきて、日本の某財団からのファンドを、現役時代には受けていたそうだ。そんなわけで、まぁスマホ二台は、やはり宇宙工学とかしている人としては、Single Point of Failureが許せ無いんだねとか聞いたら、そこからエンジニアリング話しが盛り上がってしまい、珍しく道路がスムーズだったこともあり、気が付いたらNYCに到着していた。
ホテルに着いて一休みしてから、久しぶりのNYCなので、少し散策。どこにというアイデアがなかったので、まずは4thからタイムズスクエァを通って、セントラルパークまで。タイムズスクェアには、やたら着ぐるみな人がいるんだけど、任天堂さんが日本のマリオカート会社にしたみたいな訴訟は、こっちではないのだろうか?
セントラルパークのSheep Meadowで寝転がるには、時間も遅いし寒すぎるし、西加奈子の舞台の主人公みたいに置き引きされるのも嫌なので、南側を少しだけ回って、そのまま5th側へ抜ける。
ブラザの前から5thを歩いてトランプタワーの前まで来たら、さすがにいまや観光名所なのか、歩道で写真を撮ってる人が沢山いる。というわけで、僕も、せっかくなので近くにいたニャース君に入ってもらい一枚。
この時期はバーゲンもないから何も買う気がおきないので、5thはひたすら素通りして、セントラルターミナルのオイスターバーで食事。普段はあまり食べないマンハッタンクラムチャウダー、シャルドネ、1dozenのオイスターを満喫。しかし、ここの駅は、やはりかっこいいなぁ。
ホテルの窓からは、壁のペイントと、相変わらず古い給水塔が見えたりするのも、NYCらしい。