今日の802.11 Mid week plenaryで、 チェアを務めてきたIEEE802.11aiの出版に対する表彰をしてもらった。これは、各TGなどが終了すると行われるもので、WG、TGのオフィサー及び、TGの作業に貢献したメンバーに対して、記念の盾を送り、その貢献への感謝を表すものだ。今日、TGaiでは、WG,TGのオフィサー以外に、23人のメンバーが表彰された。
実際に、この技術の標準化を提案しはじめた当時は、この技術が解決する課題を共通認識として持ってもらうことからのスタートだった。技術自体は、1999年に起業したMISで開発され、実用化されたものだけど、今のようなスマホの普及という状況になって、はじめてその価値が認められたわけだ。
標準策定の前段階であるStudyGroupから足掛け6年の作業だったが、そこには今日の表彰者に含まれない、実に多くの人の参加と寄与があった。実際に、多い時には100人近くが参加し、一週間の会期中に12コマ(24時間)の会議を行い、毎週テレカンも行ってきた。
というわけで、今日のメンバーの笑顔は、その達成感をしっかりと共有していることの表れだろう。
さて、この後はというなかで、ひとつ検討しているアイデアがあって、これにバイスチェアとエディタの二人がかなり積極的な対応をしてくれた。TGaiの特徴のひとつは、僕も含めてオフィサーが個人のエキスパートにより構成され、運営に対して大手企業の影響力から独立していたことだ。もちろん、技術の提案や中身については、大手企業の人達が圧倒的に寄与しているけど、これはTGとしてのガバナンスがきちんと取れる体制だった。そんなわけで、新しいアイデアについても、このオフィサー達の協力の提案は、とても頼もしい。また、欧・米・日というバランスも取れている。
ところで、今夜のソーシャルは、長年IEEE802.3 イーサネットの標準化に貢献してきたベテランの表彰セレモニーがIEEE-SA主催で行われ、かつてないほど豪華な食事でびっくりした。こんなの、今回が初めての参加の人がいたら、絶対に勘違いするぞと思った。
しかし、ソーシャルの会場で、802.11のWGチェアから、次のTGはどうするんだと言われたのには、ちょっとびっくりした。まさか、なにか期待してんのかよ.....