朝、遅めにホテルをチェックアウトし、TGaiのバイスチェアと二人で、コンショルジェお勧めのカフェで朝食。窓の外に広がるCoal HarborからNorth Vancouverを望む景色は、朝靄が少し残っていて、なかなかに幻想的だ。眼下には、水上飛行機のハーバーがあって、湾の真ん中には、水上のガソリンスタンドが浮いてるのも、なかなかに他では見れない景色だ。
バイスチェアの彼は、僕らが標準化の第一ステップであるWNG-SC(Wireless Next Generation Standing Committee)で、何度か発表をしていた時期に、TUB(Technical University of Berlin)の研究者として、比較的近い発表をしていたことから、少し会話をするようになった。
その後、ベテランの参加者のくれたヒントを元に、僕らが大きく発表内容を変更して挑んだWNG-SCで、参加者から大きな賛同を得たのだが、この時はこの会合に彼が参加していなかった。ところが、会議の議事録などが共有サーバーにアップされた後、すぐにメールをもらい、僕たちが次の会合で、Study Groupの組成を進めるならば、ぜひ協力したいという申し出をくれた。
そして、次の会合の時に、僕らはStudy Group設置の動議提案をし、100%の賛成を得て、正式に標準化作成へのプロセスに踏み出した。当初、僕としては、英語力なども踏まえて、自分はバイスチェアで、誰かベテランをチェアに探そうと思ったのだが、当時のWGチェアから言出しっぺの法則的に推されたのと、彼かサポートをしてくれるということから、スタディグループのチェアを引き受けることにした。
それ以来、実質的な作業の多くを、彼に頼って、僕はもっぱら取りまとめや個別の調整をする形をとり、結果的にはTaskGroupまで、タッグを組んで、さまざまなシーンを乗り越えてきた。この間、彼は女の子を授かって、もうすぐその子も1歳になる。
そんなわけで、まあ彼とは、なんども食事もしたし、お酒も飲んだし、議論もしてきたけど、今朝は二人とも、かつてないほどリラックスして朝食を共にした。
それでも、話題は次のテーマの進め方のことで、これまた僕が言い出したアイデアだけど、僕の外側で歯車が回り出してる感が強い。僕としては、自分は少し下がって、日本からの若手の人にリーダーシップに入って欲しいのだが...誰かいないかしらん。
リラックスしたからではないけど、見た目と違って、ここの朝食のバンケーキは、とてもさっぱりしていて、美味しかった。日本では、こういう朝食を普段食べないんだけど、せっかくだからとチャンレンジしたのが正解だった。