今日の午後は、SIPの補正系の委託業務のキックオフミーティング。スマートシティ、パーソナルデータ、地理空間の三つの分野が対象の案件。スマートシティとパーソナルデータについては、アーキテクチャ設計という業務と複数の実証実験業務が同時に展開される。
しかし、アーキテクチャの設計しながら実証実験同時にするってさ、コンカレントデザインとかアジャイルとかとは違って、かなり無理筋なんだよなぁ。でも、限られた予算と日程で、ある程度の方向性を見出すには仕方がないということで、とにかく竹槍で進むしかない。
今日もパーソナルデータについては、いろいろな検討会でご一緒する方々が多くて、プライバシーの話しも、やはり思うとこというか懸念は一緒だなという発言もあって、納得感はあった。
しかし、スマートシティは、根本的に目指す姿を共有しないとまずいなとつくづく思う。自動運転にしてもシェアライドにしても、他国が定義しているスマートシティ=アーバン という構図だと、日本はちょっと違うんじゃないかという側面もある。
例えば、東京でタクシーの配車アプリ使うと、配車予約したタクシーが来る前に、何台もの空車が目の前を通り過ぎる。でも、地方だと、配車アプリのメリットは、ものすごくあると思うわけだ。
一方で、都会では、自動運転車両と交通管制系がデータ連携すると、いわゆる事後監視的な安全管理から事前コントールな安全管理に移行して、横断歩道への暴走車両のツッコミなんていうのが減るなんてことも期待できる。もちろん、田舎にだって横断歩道はあるけどね....
でっ、いろいろとスマートシティ絡みの話しをしていると、地方こそ欲しいサービスもあるよなと思うので、シティではなくルーラルのスマート化って逆張りがいるんじゃないかと感じるわけだ。でも、これって、昔散々やった地域情報化の延長みたいだ。僕は、自分が田舎に住んでみて、都会人の都会人による都会人のための地域情報化という構図が見えてしまい、その世界から距離を置いたのたけど、また同じことにならないことを祈る。
夜は、某地方でまさにSmart化をガツガツに攻めている仕掛け人とDTAの理事と三人で会食。飲んだお酒が川口納豆っていう、日本酒の天敵な納豆ネーミングという逆張りだった。