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2019-10-15 電子政府の本質

_ [仕事][] 電子政府の本質

  エストニア電子政府の視察・研修の2日目は、まず旧市街の一番高台にそびえる首相官邸へ。まずは、有名な官邸のバルコニーから、幸いに綺麗な青空の広がる市内を一望して記念撮影。

  その後、実際に閣議が開催される会議室にて、閣議と閣僚会議とにおける電子政府システムの利用方法やその効果などのレクチャーを受ける。しかし、気持ち良いくらい明確な方針と割り切りがあって、議会の運営規則や位置付けも、とても鮮明なのは驚かされる。

  国会で初めてiPadが使われたとか、ペーパーレスの会議が開催されたとかいうのが、ニュースになるレベルとは、まったく違う世界がここにはある。

  内閣府のあとは、e-Government Academyのオフィスで、電子政府の基幹システムのアーキテクチャや、その背景にある法的な視点からの解説をうける。電子政府のシステムのなかでは、当然ながらまさに個人情報そのものが目一杯扱われているわけで、日本的には国民番号制的議論になるとこだが、そういう懸念やブライバシーガガガなネタは、まったく出てこない。

  この背景は、やはり政府に対する信頼と、電子政府システムの透明性が与えるメリットが、いたずらな漠とした不安よりも大きいからなのだろう。

  昼食のあとは、エストニアのIT企業を二社ほど訪問。一つ目の会社は、言わばシステムインテグレータで、コンサルからシステム、運用までという、最近ロンドンでの上場が話題になっている、日本のIoT系の会社と同じようなコンセプトプレゼンだった。

  二つめの会社は、いわゆる宅配ロッカー的なソリューションのベンチャーで、こちらは、日本へのビジネス展開を期待しているとのことだけど、まぁ既存の競走が厳しい世界のようだ。

  夜は、今日から参加した方と4人で旧市街のレストランで、エストニア料理。Leib Restoranは、旧市街の奥まったところにあり、とても静かなお店で、なかなか素敵だった。

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