ヘルシンキでは、無事に予定のフライトに騎乗して、関空経由で羽田にすんなりと思っていたら、まだチケット問題は解決してなかった。関空から羽田のチケットは、ヘルシンキで代理店の添乗員さんが急遽購入したチケットで、もともと出発前に買っていたチケットは、やはり無効になっていた。
添乗員さんは成田経由ですでに同行していないので、関空から今回の手配をしている某大手印刷会社配下の旅行代理店の担当に電話。まったくやる気が感じない対応で、もう本当にうんざり。結局は、関空から伊丹にバスで移動して、伊丹発で羽田に戻ることに。結果的には、元の予定より早く東京には戻れたけど、本当に酷いエージェントのオペレーションだった。
普通、複数の経路の旅程を購入している場合、その途中のセグメントを使わない場合には、かならず他のセグメントの予約の有効性を確認することは、素人でも旅慣れている人は知っている。今回の場合、最初のセグメントである羽田>中部が台風の関係で使えなかったのだが、そういう場合には、ちゃんと航空会社に確認すれば、こんなことはまず起こりえない。つまり、あまりに代理店が素人というかやるべき事をしていないというわけだ。
しかも、なぜか全旅程の最後の2日だけに遅れてやってきて参加した添乗員さんは、空港の説明も職員とのやりとりも、確認の仕方もかなり辛いものがあって、新規購入したチケットも、二重に僕の名前の予約が入っていたようだ。でも、その事を件の添乗員さんは、元のチケットの予約が残っていたと聞き取ったらしい。やれやれ。
まぁ、旅にアクシデントは付き物だけど、一応プロフェッショナルであるはずの、旅行代理店というのが、こんなに機能しないのに、存在していることには、ひたすら驚いてしまった。
旅の終わりよければ全て良しとしたいので羽田からの帰りは、もう頭を切り替えて、あの小さな小さなエストニアという国の、中々に素敵な人達の取り組みを振り返っていた。
ところが、日本からのメールには、もう電子政府とか働き方とか、スマートとか言う言葉が、まったく陳腐に思えてしまうメールが舞いこんでいた。いま、進めている国ブロの予算執行団体からの通達で、原則としてテレワークを認めないので、労務費の計上が出来ないというものだ。
ちょっと待って、これはもう明らかに国の方針と反しているし、しかも予算の元になった省庁ではテレワークを推奨しているじゃない。さらには、研究の主幹である行政側が指定した検討会において、指名された有識者はリモートで参加している。実際に、リモート参加がなかったら、まともに有識者会合だって開けない。
というわけで、この通告をしてきた担当者に、もし本当なら明確に文章で指導してねと言ったら、今度は、それはリスク管理部門からの要求なので、直接にそちらに問い合わせてくれとメールしてきた。こういう、無責任な伝書バトが飛び回っている国では、電子政府なんて程遠いのではないだろうか?
某政治家の質問通告が話題になってるけど、ちょっと突っ込まれたら、たらい回しにたり、責任の所在をずらしたりするのって、本当に生産性が悪い。こんなことしてて、本当に大丈夫なのかよと泣きたい気持ちになってしまった。
悲しいので、タリンの素敵な街の風景写真でもアップして、心を紛らしておく。