先日の投稿からの流れで、公衆無線LANについてのBoFを実施。リアルで10名+Webでも10名以上の方の参加ががあった。
結論から言うと、やはり今の公衆無線LANの展開には、いくつかの課題があるのは共通の認識だった。その課題の中でも、セキュリティについては、技術的にかなり懸念が示されるのだが、すでにある技術でも大きな改善が望めるし、それは一部では導入されているレベルだ。
また、高密度な環境などで、Wi-Fiが繋がらないなどの品質の課題は、今後導入されるであろう技術により、大きく改善されることが期待される可能性はある。
問題は、いづれの課題についても、技術やその動向について、あまりに知られていない面があることだ。問題は、とにかく拡張で無線LANの展開を推進している制度や団体が、こういう技術情報などを把握しておらず、ある種ガラバゴスなSIやらの言いなりとなっている背景があることだ。
また、トレーサビリティの問題などは、その要件が不明瞭なのに、とにかく問題提起だけが先行しているという事も分かった。
さらには、せっかく関連省庁などがガイドラインのようなものを整備しているのに、それはもっぱら運用的なことが中心で、技術的な選択肢や課題解決の手法などへの言及が希薄のようだ。また、技術革新が持続的に起こる無線LANのような世界なのに、機器の更改などを見据えた、中長期的な情報が欠如していることも分かった。
今日は、まぁBoFとして、自由な意見交換だったのだが、具体的な活動やその主体、アウトカムについて、一旦整理して、関係者にまた相談してみることにした。