LivingStoneにある、電話会社をたずねて、仕事関係のヒアリングをする。 この町は、東西4マイル、南北5マイル程度の大きさで、人口は7,000人。 電話の加入者数は、9,000加入だそうだ。 これは、住宅以外に、店舗や企業がそこそこにあることを示している。
この電話会社は、この町だけにサービスをしているのだが、いまは電話以外にIPトリプルプレイで、TV放送とVoIP、インターネットアクセスを提供している。 町の中には、5箇所程度の無人局があり、それらをセンターからスター状にギガビットイーサ/光で接続し、RTから各家庭をADSLで接続している。
以前にも、日本と欧米の違いは、コミュニティの存在であり、それぞれが独立性をもっていることを書いたが、こんな町でも、独立した電話会社が、独自のサービスを展開していることに驚かされる。 テキサスだけでも、電話会社は50社以上あるそうだ。 実際に昼飯に入ったレストランでは、隣町の電話会社の人間もきていて、挨拶を交わしていた。
ATTが解散されて、CLECが出て、一次CLECの経営危機が叫ばれたが、いまは、高付加価値サービスを独自に展開し、がんばっている。 しかし、この電話会社の経営者は、100年同じファミリーがやってるということだが、そもそもAT&Tは、もとから地域では地域の有力な事業家などを組織していたのだろうか。 だとすると、民営化というのは、日本も同じだか、そもそもそれ以前の電話会社の組織形態は大きく日本と異なっていたのかもしれない。