午後から、横須賀のYRPで開催されているWCW2006に参加する。といっても、時間的にはデモの時間となってしまうが、メディア間ハンドオーバーやソフトウェアデザインラディオなどの展示を見学する。 それにしても、ここ数年あまり大きなというか、ショックをうけるような展示や研究発表にはお目にかかっていない。 研究開発は、中長期的なテーマと、短期的な成果展開が求められるが、国の研究機関などは、中長期的かつ普遍性の高いテーマにぜひ取り組んでほしいものだ。 懇親会の席で、プロジェクトリーダーのA先生と、この話題となった。 A先生いわく、国立大学や国の研究機関などは、国家にとって保険のようなもので、それ自体に短期でROIを求めるものではないという意見をきいた。 まったく、同感だ。 独立行政法人化により、国立大学や国の研究機関も、短期的な成果展開を必要以上に重視することになると、中長期的、普遍的な研究がないがしろにされ、将来大きな痛手となるのではないだろうか。 短期的なROIを追求するのは、民間企業や私立大学に期待することで、住み分けも出来るはずだ。