深夜から早朝にかけて東京とSkypeで会議をする。 会議中にプレゼン資料などを見ながら説明を受けるのだが、手元にデータはあっても、ポインターなどを使われたりすると、なかなか同期がとりづらい。 こういう時は、ビデオ会議のほうがありがたいが、なかなか気に入ったCCDカメラに出くわさないので、基本的にビデオは使っていないのだが、真剣にCCDカメラの携行を検討してみるかと思った。
朝からは、いよいよプレスミーティングの本番で、欧州の各地から80名前後のジャーナリストが参加している。 ここでも、全てのプレゼンはPPTで行われ、その資料は電子的にメモリスティックに入れた形で提供される。 しかし、どうしても直前まで編集作業が入ったりがあるので、今回の場合各席に印刷物としは配布していなかったが、やはりこれはちょっと不評のようだ。 人間の視聴覚などの感覚のすごいところは、なんといってもそのダイナミックレンジの広さだろう。 大型スクリーンを含む部屋全体を見渡しながら、瞬時にその発表の一部や手元の資料の細かい字にもフォーカスを写せる。 こういうダイナミックレンジの広さを人間がもっているため、印刷物のような一覧性のある形態は、とても人間にとって扱いやすい。 電子ブックなどは、結局拡大、縮小、一覧化などの動作が、人間のダイナミックレンジとその適応速度には負けてしまう。 つまり、電子ブックやPCは、印刷物と違い、人間に合わせようという機能を持っているのだが、人間がそういう機能のないものに合わせる能力のほうが優れているので、余計なことをしない印刷物などのほうが、ある種扱い易いということだろう。