独立行政法人情報通信研究機構(NICT)の進める世代モバイル研究開発プロジェクトのサポートメンバー会議という会議のメンバーを勤めており、今日は最後の会議に参加した。 このプロジェクトは、4年間のプロジェクトで、その研究内容などについて、年に1回外部の人間により構成されるサポートメンバーに報告し、いろいろとコメントを得たり質疑を行う。 会議は、国内各事業者、メーカーの研究機関、大学の研究者、海外の研究機関のリーダーにより構成されている。 今回は、最終年度の最後の報告ということで、メンバーからは今後の成果展開やプロジェクトの在り方などについてのコメントが多くだされた。
僕のいるようなサイズの民間企業にこういう会議への参加機会を与えてもらえたことは、非常に稀なことではないのだろうか。 これは、逆に考えればNICTの裁量の深さの現れであろうと思っている。 昨年は、総務省のワイヤレスブロードバンド推進研究会にも参加させていただいたが、これも電波政策や電波技術というものの利用範囲や社会に及ばす影響が拡大していることを示しているに他ならないのではないだろうか? 一方で、同時にYRP(横須賀リサーチパーク)で開催されている第四世代移動体通信システムワークショップは、従来からの移動体キャリア主体のAnother Worldの感が否めない。
今回のデモや研究のなかでの一つのトピックは、異なる網間のハンドオーバーなのだが、そもそもインターネットは、異なる網の集合体である。 今日、僕らの周りには、携帯電話網(3G、PHS)、固定電話網、CATV網、インターネット網などが存在しており、これらの上にインターネット網という抽象化網があるのたが、どうも携帯電話網 VS インターネット網みたいに、インターネット網と他の物理的/事業的網を同列に扱って議論してしまう人が多いようだ。
夕方に東京にもどり、麻布十番の世良多で焼き鳥にて、ハワイ在住の知人Gさんの就職祝い。 そのあと、某通信キャリアのFさんと合流して、同じビルの地下にあるCWGに移動して、ワインでもう一回乾杯となった。